こんにちは、今日も河川の復旧工事の現場を紹介します!
只見川水系は一昨年の氾濫があったため、どこもかしこも復旧工事を行っています。
今回も配管距離が長いので、ブームはたたんだままで
ホッパーから直接配管しての打設です。
打設先は遥か下。しかも今回は護岸コンクリートの、
水流でえぐられた部分にコンクリートを打設します。
水中にコンクリートを打設するとはいったい!?
このように、水中で作業をする、潜水夫さんが活躍します。
水中の写真はさすがに撮れなかったのですが、
打設したい部分に箱のようなものが置いてあり、
そこに潜水夫さんがホースを持っていって打設します。
コミュニケーションは無線でとります。
このように、ホースからトレミー管に接続して水中に持っていきます。
これが水中不分離性コンクリートのスランプ試験。
流動性が高いので、フロー値での判断になります。
水中不分離性混和剤というものを添加した生コンで、
これによって水中での分離が防がれ、安定した強度が確保できます。
普通生コンの場合、水に入れればセメントと骨材がバラバラになって、
強度はほぼ得られません。
また、水中不分離性コンクリートは一般的に単位セメント量も多いため、
コンクリートの粘性も大きくなります。
したがって、生コンが配管を通る時の抵抗が大きくなるので
圧送車がピストンポンプにかける圧力も、通常より大きくなります。
ましてや今回は配管も長いため、圧力が大きくかかっています。
圧力が大きいと、生コンの骨材とセメントが分離し
配管が閉塞する(つまる)リスクが高くなるため、
これもオペレーターの経験による判断が大事になるのです。
(写真は圧送車に付属されている圧力計)
現場は一つとして同じものはありませんが、
この様に、とくにいつもと違った状況の場合は、
さらに確実な方法で段取りを行なければなりません。
それぞれの現場をきっちりと仕上げてよいコンクリートを打設します!!