そんな中で頑張っている立上りコンクリート打設の現場です!
立上り打設とは、1フロア分の柱、壁、梁、スラブを打設することです。
つまり、建物の1階分が出来上がる日なので、現場はお祭りです!
金堀重機からは、ロングブーム車2台と、50tラフター(リース車)が来ています!
ラフターはひたすら雪下ろしをしています!
スラブ上で集めた雪をワイヤーモッコで下すのです。
雪国の工事現場ならではですね!
型枠の中に雪が入ってしまい氷になってしまうと、
その上にコンクリートが充填され、後に溶けた氷の部分が穴になってしまいます。
そのため、このようにブルーシートを敷いて雪養生をします。
壁の部分にもきっちり白シートを被せていて完璧ですね!
さらに、少しでも雪がある部分はホットウォッシャーで溶かします。
また型枠に水分が行き渡ることで、コンクリートの水分が型枠に取られることなく、
水和反応不足でボソボソな表面になることを防げます。
まあこの話は、冬の型枠はどうせ湿っているので主に夏のことですね。
スラブ上からコンクリートを打込みます!
ずっと最上階での作業になるので、吹雪の中の打設はとても寒いです。
圧送車でコンクリートを打ち込み、すぐに土工さんがバイブレーターで締固めます。
締固めは、コンクリート中の空気を除き、骨材とセメントの分離を解消させて密実なコンクリートを施工することです。
打ち込みだけ先にどんどん行っても、締固めを行わなければよいコンクリートはできません。
したがって、私たち圧送屋と土工さんのコンビネーションがとても大事になります。
一方、打込み先の下の階では、型枠をたたき棒という木槌でたたきます。
バイブレーターは壁部分などでは窓開口があったり、
配筋が細かかったりして足元まで届きません。
足元をたたくことによって、コンクリートを流し、また、空気を取り除きます。
下の階にいると、どこでコンクリートを打ち込んでいるのか分かりません。
どこにコンクリートを打ち込むのか、スラブ上の人たちとうまく連携をとって進みます。
これは建物内部の写真ですが、外部でも同じくたたきを行います。
うーん、内部のコンクリートのにおいがなんともテンションが上がりますね!
平均気温4度以下になる季節には、寒中コンクリートとしての施工を行います。
その決まりの一つとして、コンクリートの初期強度が確認されるまで
コンクリート温度を規定以下に下げてはいけないため、このように内部でヒーターを焚きます。
これを採暖(さいだん)養生といいます。これもまた、雪国の打設ならではですね!
壁打ち込み状況です!分かりますか?この気遣い!
壁や柱を打ち込む際は、壁の高さ分、コンクリートが落下していきます。
その際にコンクリートの骨材とセメントペーストが分離し、
壁足元では密実なコンクリートが打てないばかりか、ひどいジャンカが出来てしまいます。
このようにホースをスラブ上に置いてなだらかにコンクリートを流し、
また、一旦梁やスラブに落として壁型枠に打ち込むことで、落下速度を落とし、
コンクリートが分離することを防いでいるのです!!
コンクリートの仕上がりには、意外と圧送屋の腕もからんでいるんですよーー!!
すみません、ちょっと今回はアツくなってしまいました。
この立上りコンクリートの打設っていうのが好きなんですよね~!
RC造躯体工事の中で、みんなで作り上げたものの総仕上げですからね!
土工さんたちとも協力して、これからもよいコンクリートを打設できるように
精進していきたいと思います!
ご清聴ありがとうございました。