2013-01-17

コンクリート圧送車修理風景

今日はコンクリート圧送車の修理風景です。
ついでにコンクリートを圧送する構造について簡単に説明します。

修理するのは、ニイガタというメーカーの32mブーム車。
スイングバルブ方式のピストン式コンクリート圧送車です。
ちなみに圧送車は、どのようにコンクリートを送っているかといいますと、
下記のような構造になっています。

ホッパで受けたコンクリートを2本のコンクリートシリンダを使って、
油圧シリンダで吸い込み、吐出します。
昔の簡易的な水鉄砲が2本ある感じです。
スイングバルブで吸入と吐出を切り替え、吐出状態が持続するようになっています。

これがポンプ車の後ろ側で、ホッパと吐出口です。

ホッパの中です。
コンクリートシリンダが2本あるのが見えます。
これで吸入、吐出を行います。

ということで、今回の作業はコンクリートシリンダのピストンパッキンと、
油圧シリンダーの部品の交換です。
時間が経つと、それらが老朽化して油圧の油が漏れてくるため、
定期的な交換になります。

センターフレームを開けるとこんな感じです。
写真上側がコンクリートシリンダになっています。
これらをすべて取り外して付け替えます。

全て取れました!

新しいピストンパッキンです。

そしてこれが古いピストンパッキン。
コンクリートシリンダを行ったり来たりしてコンクリートを押していると、
こんなにもろもろになってしまいます。

で、これが油圧シリンダーが行ったり来たりする部分、ロッドシールです。
内部にも様々な種類のパッキンがはめ込まれ、油漏れを阻止します。

それらパッキン類の交換です。
手作業なのでつらいです!

付け直して完成です!

非常に地味で細かい作業ですが、これらをしっかりやることで
現場でダイナミックにコンクリートを圧送できるのです!
このような修理、整備もオペレーターが自ら行うことができます。
機械を大事にして、良い仕事をしていきたいと思います!