2012-12-14

立上りコンクリート打設~RC造の工程~

おはようございます!めちゃくちゃ寒いですね!
昨日は鉄骨造り(S造)の新築建物を紹介したので、今回は鉄筋コンクリート造り(RC造)です。
先日会津若松では新築建物の3階立上りコンクリートの打設がありました。


この日は約300㎥
ロングブーム車2台での打設です。
ここに至るまでの流れを以下で説明します。
ちなみに流れについては同一の現場ではありません。

まずは柱です。
鉄筋屋さんが組んだあと、大工さんが型枠を組み立てます。
それらを施工するための足場を鳶さんが組んでいます。

その後大工さんが梁を取り付けていきます。
これを梁上げといいます。

下で形を組んでクレーンで吊り上げ取り付けるのです。
これが柱の型枠にピタッと合うのだからすごいですよね。

そして壁の型枠を建込み、


梁、壁、スラブの鉄筋を組んでコンクリート打設に至るのです。
人の数とクレーンの有無によりますが、
大体500㎡でここまで3週間程度かかります。

コンクリートを打設し、作られた鉄筋型枠に命を吹き込みます。
ホースの前では筒先を動かしてコンクリートをが出る位置を調整し、
後ろではオペレーターがブームや吐出量を調整しています。
出てきたコンクリートに土工さんがバイブレーターをかけて、
骨材やセメントが均一になるようにしています。
さらにそのあと土間屋さんが均してきれいな床に仕上げるのです。


コンクリートの比重は2.3(1㎥あたり2.3トン)なので、
コンクリートが詰まったホースを動かすのはものすごく重労働です。

コンクリート圧送車一台に対し、
圧送屋さん、土工さん、土間屋さん、電気屋さん、設備屋さんと、
これだけの人が一緒になってコンクリートを打設するのです。


昨日紹介したような鉄骨鳶さんとクレーンでダイナミックに作っていくS造も好きですが、
このように、圧送車とたくさんの業種の人が関わって、ワーワー言いながらみんなで作るRC造も好きです!
なんだかんだやっぱり新しい建物を作るのって素晴らしい!

宮澤 真菜